先見的なエンジニアリングを学び、これからの社会のニーズに応える
機械システム工学の役割は、自動車エンジンを例にとるなら、動力機関としての性能向上だけでなく、エンジンを自動車の一要素と見なし、環境と利用者ニーズの両方を満たす方法を考えること。本学科では、機械工学はもちろん、設計工学、制御工学、電気電子工学などを実践的に学ぶことで、自然など周辺環境と機械との共存・調和を目指し、社会ニーズに応える最適なシステムや活用法を生み出せる技術者を育成します。

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お知らせ一覧学科の特長
教育上の目的
機械工学、電気工学、制御工学の基礎を幅広く学修し、機械システムを設計する実践的な経験を積むことにより、社会の多様な要請に応じた機械システムを構築できる技術者を養成することを目的とする。
新しい時代の機械システムを創造・開発
・機械・情報・電気を総合的にカバーできるシステムを開発します。
・機械と周辺環境との共存・調和を諮ります。
・社会や利用者ニーズに応えた最適なシステムを究明します。
工学の基礎からシステム開発まで統合的に学ぶ
・1・2年次は数学・力学、電気・電子、情報・コンピュータ等を中心に工学分野の基礎を固めます。
・2年次後期からは機械工学やシステム工学など、本格的に機械システム工学を学びます。
・3・4年次には、知能工学・ロボット工学・原子力工学・環境工学などにも学習領域を広げ、宇宙システムやロボットなどを対象にしてシステム統合の手法・技術を修得し、知識・技術の体系化を図ります。
6系統からアプローチするカリキュラム
従来の機械工学に、電気工学および制御工学を融合したカリキュラムです。
科目は熱流体・強度・機構・制御・計測・宇宙に系統化しています。
低学年では工学基礎を固め、高学年では本格的な機械システム工学を学び、ロボット・宇宙システム・環境などに広がります。
進路・資格
就職
機械システム工学科では、「機械」、「電気」、「制御」の幅広い知識を活かすことが期待され、卒業生は企業に大変人気があります。例えば平成28年3月卒業時で、企業からの求人数は12,000件を超えています(参照)。就職先も重工を含む産業機械製造から電気電子精密工業、さらに輸送機器や自動車機器などの広い分野に渡っています。
機械システム工学科および機械専攻 機械システム工学領域
業種別就職状況 2020年度

- 製造業(輸送用機械器具)
- 本田技研工業(Honda)/SUBARU/ヤマハ発動機/三井E&Sマシナリー/エイム/マツダ/日立オートモティブシステムズ/いすゞ自動車/スタンレー電気/住友電装/プレス工業/ジャムコ/総合車両製作所/山田製作所/マレリ
- 製造業(電気機械器具)
- 富士通ゼネラル/アルプスアルパイン/日立製作所/パナソニック/三菱電機/東芝三菱電機産業システム/日興電機工業/横河電子機器/昭特製作所
- 専門サービス業
- 日産オートモーティブテクノロジー/メイテック/千代田化工建設/ソニーエンジニアリング/マイスターエンジニアリング/三共技研工業/TMI総合法律事務所
- その他
- 日本電気(NEC)/沖電気工業/キヤノン/富士ゼロックス/NECプラットフォームズ/日本精工/THK/古河機械金属/不二越/日工/新晃工業/フジサワ・マルゼン/大塚商会/アルファシステムズ/アイ・エス・ビー/VSN/テプコシステムズ/パナソニックシステムソリューションズジャパン/パナソニックデバイスシステムテクノ/京セラ/ミネベアミツミ/富士電機/東海旅客鉄道(JR東海)/相模鉄道/NCAJapan/大気社/新日本空調/資生堂/日立化成/大同特殊鋼/三菱鉛筆/パーカーエンジニアリング/日本情報通信/防衛省/情報通信研究機構/大成建設/山崎製パン/アルプス技研/武部鉄工所/GOOYA/ラファクト/日本海事協会
大学院進学
学部卒業者の内、30%強の学生が大学院へ進学しています。年によっては他大学の大学院への進学も数名いますが、多くは本学大学院(工学研究科 機械システム工学専攻)へ進学しています。
卒業後に大学院へ進学し修士課程で2年間学ぶことで、学部卒業時と比べ専門知識はもちろん、社会で必要とされる対人基礎力・対課題基礎力・対自己基礎力などのコンピテンシーと呼ばれる力も向上させることができ、大学院修了生は学部卒業生以上に高い評価を得ています。
取得できる資格
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中学校教諭一種免許状(数学)
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高等学校教諭一種免許状(数学)
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中学校教諭一種免許状(技術)
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高等学校教諭一種免許状(工業)
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◎
卒業生全員が得られる資格
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卒業生全員が受験資格を得られる資格(2年間の実務期間が必要)
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◆
卒業生全員が受験資格を得られる資格
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●
所定の単位を修得すると得られる資格(実務・研修・講習を含む)
-
◆
所定の単位を修得すると受験資格が得られる資格
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▲
資格取得の際、試験科目の免除など、必要な条件の一部が免除となる資格
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★
任用資格として所定の単位を修得すると得られる資格
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★
めざせる資格
研究室
強度設計システム研究室

“材料”の“強さ”を“科学”する機械や構造物に用いられる材料の「強度」や「変形機構」に関する研究を行っています。特にX線や中性子線といった量子ビームを用いた測定を強みとしています。大きな材料も小さな原子の集まりによってできていますから、材料の性質を理解するためには原子レベルの現象から理解する必要があります。量子ビームは原子レベルの現象を統計的に評価するのに優れた方法で、他の方法では困難な非破壊測定や高温など環境雰囲気中や負荷中などのその場測定も可能です。
- 機械システム工学科
- 今福 宗行 教授/秋田 貢一 教授/熊谷 正芳 准教授
- KEYWORD
- 材料・力学 材料・強度評価 材料・素材加工 放射線利用
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- ・準備中
熱流体システム研究室

人体・環境・機械における熱や流体の動きを解析私たちの身の回りにある熱や流体の動きを予測することで、人体の疾病診断や快適性予測、機械の高効率化や省エネ化を目指します。研究には、研究室の大型コンピュータや独自開発した測定機器を用います。具体的なテーマとして、医療機器の計算設計手法の開発、自動車のターボチャージャーの性能評価、車体の空気抵抗低減、空調の省エネ化や快適性向上に取り組んでいます。
- 機械システム工学科
- 島野 健仁郎 教授/白鳥 英 准教授/永野 秀明 准教授
- KEYWORD
- 熱機関・熱工学・熱伝導 流体 医用工学
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- ・準備中
高機能機械制御研究室

車やドローンの自動運転の最先端制御技術の研究自動車の衝突防止や車線追従、航空機のオートパイロットなど、今日のテクノロジーは制御工学によって大きく発展しました。本研究室では移動ロボットや無人航空機を対象として、未来の動きの予測に基づく制御や複数の機体の協調制御など新しい手法を開発しています。また、制御性能を高めるため、実際に移動ロボットを設計・開発し、理論の検証と改善に役立てています。このように本研究室では、ソフトとハードの両面から制御技術の限界にチャレンジしています。
- 機械システム工学科
- 野中 謙一郎 教授/関口 和真 准教授
- KEYWORD
- 分析・計測・制御 メカトロニクス ロボット 地学
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- ・準備中
計測電機制御研究室

世界に通用する最先端の計測・制御技術開発宇宙機や電力ケーブルに使用される絶縁材料を評価するための計測技術や、磁気浮上して回転するモータを制御する技術の開発を行っています。一見まとまりのないテーマのように見えますが、共通しているのは、実際に計測装置やモータなどを設計・作製し、世界に1つしかないものを作り出していることです。学科で学ぶ電気、機械、制御といった基礎的な学問を活かして、実際に最先端の計測制御機器を作製し、常に最先端の研究成果を発表しています。
- 機械システム工学科
- 田中 康寛 教授/三宅 弘晃 教授/土方 規実雄 講師
- KEYWORD
- 分析・計測・制御 メカトロニクス ロケット・宇宙工学
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- ・準備中
宇宙システム研究室

先端的な宇宙機構造や推進・帯電についての研究人工衛星やロケットなどの宇宙機システムを研究対象とし、構造、機能モデルの試作による実証実験や検証実験、解析シミュレーション等を行うことによって、研究開発力を養います。また、軌道周回衛星や深宇宙探査衛星等への適用を目指した新たな宇宙構造物概念を創出する他に、宇宙環境が宇宙機に及ぼす影響の定量的把握や、学生によるロケット打ち上げ実験を可能にする新たなロケットエンジンシステムの開発などを通して実践的な設計開発能力を養成します。
- 機械システム工学科
- 宮坂 明宏 教授/渡邉 力夫 准教授
- KEYWORD
- 材料・力学 流体 ロケット・宇宙工学 機械システム
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- ・準備中
ロボティックライフサポート研究室

ロボットの運動制御技術によって人や社会を支援する人型ロボットの全身協調による力作業の実現、人間の姿勢維持に基づくバランス制御、モジュラーホームロボットの開発、日用品を扱うロボットの自律動作生成を主な研究課題とし、これらの基本となる動力学と拘束を考慮した多体系の運動制御法や実時間動作生成手法、独自のロボットシステムの開発にも力を入れながら、実世界に働きかける機能を持つ知能化システムであるロボットの運動制御技術を研究しています。
- 機械システム工学科
- 野中 謙一郎 教授(兼任)/佐藤 大祐 准教授/薮井 将太 准教授
- KEYWORD
- メカトロニクス ロボット 機械システム
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- ・準備中