入試

学長年頭挨拶

学長年頭挨拶

「Best Value University」に向かって

新年明けましておめでとうございます。

平素より、本学の教育・研究活動にご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。

昨年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、キャンパスへの入構制限や授業形態の変更等、学生の皆さんをはじめとする関係の皆様に大変なご不便をおかけいたしました。皆様のご理解とご協力のおかげで、これまで大きな混乱もなく活動を継続できておりますことに厚く御礼申し上げます。

さて現在、本学は創立100周年(2029年)に向けた中長期計画「アクションプラン2030」のもと、ますます改革を加速しております。

教育面においては、入学(in)から卒業・修了(out)の間に学生一人ひとりの「個の力」を最大限に引き出し、優れた専門性と実践力、国際性という揺らぐことのない価値を身につけてもらうべく、「Best Value University=教育付加価値最大の大学」の実現に向け邁進しています。

この具体的な施策としては、「文部科学省 令和2年度 大学教育再生戦略推進費 知識集約型社会を支える人材育成事業」に採択された「ひらめき・こと・もの・ひと」づくりプログラムが2021年度にスタートしています。同プログラムは、これまでにない大胆な文理融合と分野横断を実践しながら激動の「ゲームチェンジ時代」をリードできる、幅広い教養と深い専門性を修得するカリキュラムです。現在は理工学部の一部学科でのみ取り組んでいますが、今後は順次、全学に展開する予定です。

研究面においては、総合研究所・未来都市研究機構を中心にサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会「Society 5.0」の実現に向けた研究に取り組むとともに、超高効率な水素エンジンや太陽電池の研究など、カーボンニュートラルの達成に資する先進的な技術開発にも注力しています。

さらに、教育と研究の舞台となるキャンパス再整備も着々と進行しており、1月中には、世田谷キャンパスに新7号館が竣工し、4月には、等々力キャンパスの2学部(都市生活学部、人間科学部)が移転する予定です。大きく生まれ変わる世田谷キャンパスは、様々な専門分野とバックグラウンドを持つ多様な学生・教職員の出会いと対話の場となり、そのシナジーがさらなる学びの充実と研究の発展をもたらすものと確信しています。また、本学 理工学系の教育・研究活動における最重要拠点となる世田谷キャンパス新10号館の工事も、第1期が2022年度、第2期が2024年度中に完了の予定で、これにより世田谷キャンパスの約3分の1におよぶ再整備事業もその大部分が完成することとなります。

くわえて、「Best Value University」の実現には、大学院教育のさらなる充実が必要だと考えています。
2021年度からは、優秀な人材の大学院進学へのモチベーションを高めるため、「研究プレゼンコンテスト」の参加対象を学部生にも拡げました。学生の皆さんには、機会を逃さず、是非チャレンジして頂きたいと思います。また、博士後期課程の学生の研究環境を整備する科学技術振興機構(JST)の新しい事業、「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に、本学の提案する「アジア大洋州地域の発展をリードする次世代グローバル研究者」プログラムが採択され、現在10名の学生がこの支援を受けて勉学に励んでいます。

資源の乏しい日本において、唯一にして、最大の資源は人材です。これまで優れた人材に支えられてきた日本の国力は、近年、周辺のアジア諸国や欧米に比して、低下傾向にあるという指摘があります。再び日本が科学技術により世界に確固たる地位を得ることができるよう、本学は卓越した人材の育成を通して貢献したいと思っています。学生の皆さんもどうか、日本の、ひいては世界の持続的発展に貢献するリーダーを目指し、日々の活動に取り組んでください。東京都市大学は「学びたい」「究めたい」というその気持ちを、引き続き最大限に支援しながら、「Best Value University」への道をひたすらに歩んでまいります。

本年も、引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。


東京都市大学 
学長 三木 千壽

 

<略歴>

氏  名 三木 千壽 (みき ちとし)

生年月日 1947(昭和22)年 1月19日(73歳)

出 身 地 徳島県

学  歴 1970(昭和45)年 3月 東京工業大学工学部土木工学科卒業
     1972(昭和47)年 3月 同 大学院理工学研究科土木工学専攻修士課程修了
     1972(昭和47)年 9月 同 大学院理工学研究科土木工学専攻博士課程退学

主な職歴 1990(平成 2)年 7月 東京工業大学工学部教授
(職務含む) 2003(平成15)年 4月 同 大学院理工学研究科長、工学部長
     2005(平成17)年10月 同 理事、副学長(教育・国際担当)
     2012(平成24)年 4月 東京都市大学総合研究所特任教授
     2013(平成25)年 4月 同 副学長(国際担当)
     2015(平成27)年 1月 同 学長(現)

学  位 1979(昭和54)年    工学博士(東京工業大学)

専門分野 構造工学、鋼構造学、橋梁工学

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